不動産をご売却される際は、まず業者へ相談されると思います。
その際、販売か買取をお選びいただくことになります。
買取とは、業者が直接購入します。その不動産を再販売するため、相場より安くなりますが、すぐにご売却が出来るだけでなく、近隣の方々にもバレないです。
早期現金化や売却のことを知られたくない方がお選びされます。また、買取時は「そのままの状態」でご売却する事も出来ます。
老朽化した不動産には解体が必要で、境界位置が不明確な物件がほとんどですので測量も必要となります。また、文化住宅やアパートなど賃借人がお住まいの場合、ご退去いただく必要もあります。
解体や測量には手間と費用が掛かります。賃借人がお住まいの場合はご退去されない事もあります。住替え先のサポートが必要となり大変だと思います。売却価格は低くなりますが、その分の手間を業者が引継ぎします。
販売とは、一般の方々へも広告をしてご売却します。相場の金額帯で売れやすいのが大きなメリットです。
いつ売れるか分からない為、売却時期が不明確で、広告も行う事によりご売却情報が周知されます。また、居住されている物件を販売する際は、見学を立ち会う必要があり、主に土日の予定が組みにくくもなります。
販売時も「そのままの状態」でご売却は出来ますが賃借人がお住まいの場合、一般の方々は購入しにくくなります。
買取と販売で一番大事なのは「売主が負う責任」です。
買取の場合、業者が直接購入するので不動産の虚偽報告をしない限り責任問題にほぼならないです。
販売の場合は、虚偽報告以外にも土地や建物の不具合や故障について、問題になる可能性があります。
契約には特約で「現状有姿」や「責任を負わない」など文言を入れて契約する事が多いですが、それでも全く負わなくて良い訳ではないのでご注意ください。
最後に、買取と販売以外に「ハウス・リースバック」という新しい売却方法もあります。売却しても今のご自宅に賃貸として住み続けることが出来ます。
ご自身にとってより良い売却方法をお選びいただければと思います。