不動産のご売却を検討されている方は、「一括査定サイト」やチラシを見てご所有されている不動産の査定を依頼すると思います。
査定には3種類方法があり、「取引事例比較法」「原価法」「収益還元法」の3種類です。主に「取引事例比較法」と「原価法」を使います。
周辺の類似物件の取引事例や戸建の場合、新築戸建てを建てた際の相場などを参考にします。ただ、査定とはあくまで売れる可能性を予想するので、必ず売れるわけではありません。
数年前の査定は、レインズの販売中の物件資料と成約済の物件資料を用意するだけの簡単な査定書が多かったですが、一括査定サイトが認知されるようになって、査定書のクオリティも変わりました。
周辺施設や交通の情報、人口や災害事例、地盤の強さなど、数多くのデータを含めた厚い査定書を使っている業者が増えてます。この情報が売主様にとって必要なのかは別です。
この厚い査定書は、「自動査定システム」というIT企業が用意した査定書です。物件の情報を入力するだけで20枚~40枚程の資料と査定価格を自動で作成します。
当社も利用していましたが、査定価格のブレが大きく精度が低いと感じました。
ただ、仲介業者にとっては売却を任せてもらうことが目的ですので、査定金額は何でも良い。というのが現状です。高い金額を出せば、他社より自社を選んでもらえる可能性が高くなるので、わざと高い金額を提示する業者も多いです。
結果、売れなくて価格を下げるだけでなく、販売当初に探していたお客様を逃す可能性もありますので損をします。
より高く売りたいと思いますが、根拠のない、過去の事例にも高額取引が無かったり一件しかない場合は、的外れな査定価格ですので、しっかり話を聞いて、事例を見て、ご自身でも相場を理解するのが大事です。